春スノーボードや秋の早期オープン。
パーカーを身にまとい、さっそうとトリックを決める上級者がゲレンデで目立ちます。
そんな姿を見て、あなたも「あんなふうに滑りたいな」とあこがれたことはありませんか?
しかし、上級者の真似をしてパーカーで滑ろうと思っても、ゲレンデでの寒さが気になってしまい、どうしても躊躇してしまうもの。
ここで重要なのは、上級者が愛用しているのは、寒いゲレンデに対応するように特別に開発されたスノーボード用パーカーだという事実です。
「パーカーでスノーボード用って何?タウン用とどこが違うの?」と思うかもしれません。
スノーボード用パーカーは、防水性・撥水性・保温性といった点で性能が高いのが特徴。
今回は、スノーボード用パーカーがどのようにこれらの点で優れているかについて詳しく解説し、ファッション性についても考察します。
最後には、機能性とファッション性を兼ね備えた、スタイリッシュなスノーボード用パーカーをいくつかご紹介しますので、お見逃しなく!
パーカーはストリートや3Sスポーツのユニフォームと言ってもいいくらいの定番アイテムです
この記事は元プロスノーボーダーでプロショップ店員の経験もある渡部ルミが担当します。
ハイシーズンはスノーボードウェア、秋と春はパーカースタイルがおすすめ。
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水に対する生地の加工、防水と撥水の違いって何?
スノーボードは雪上で楽しむスポーツなので、滑るときには天候や気温に大きく影響を受けます。
タウン用パーカーには、雪や雨に対する特別な処理がほとんど施されていないため、雪や雨が降るとからだがビチョビチョに。
これに対して、スノーボード用パーカーは水に対する防水加工や撥水加工が行われているため、天候の影響を気にせずに安心して滑ることができます。
『防水』と『撥水』は、言葉はよく似ていますが、実際には大きく違うのをご存知ですか?
- 防水: 生地の内側に水が侵入しないこと
- 撥水: 生地の表面で水滴をはじき、水が浸透しにくくなること
スノーボード用パーカーは通常、『防水加工』とともに『撥水加工』も施されており、雨や雪が降ってもしっかりと防ぎます。
一方で、単に『撥水加工』だけのパーカーは、雨や雪、滑走時の転倒などで濡れてしまうことがよくあります。
防水とは?ボンディング加工って何?
防水は、特別な処理がされた生地から水が浸透しないことを意味します。
防水加工が施されたパーカーなら、中に着たインナーもからだも濡れません。
これはウォータープルーフ(Water Proof)やウォーターリペレント(Water Repellent)とも呼ばれます。
もし、「防水なのに濡れた!」という場合は、首や袖口、スソ、あるいは生地の縫い目から水が入り込んでいる可能性が考えられます。
激しい運動で多く汗をかく場合も、実際は自分の汗によって濡れてしまうことがあります。
スノーボード用パーカーでは、防水機能を高めるために、生地に『ボンディング加工』を施します。
ボンディング加工は、防水フィルム(防水メンブレン)やウレタンフォーム、不織布などを、生地に熱で圧着したり、接着剤を使用して貼り付けたりして、生地に層を作ります。
特徴としては、
- ストレッチ性が高い
- 耐久性が高い
ことが挙げられます。
通常は3層(スリーレイヤー)構造で、表面にはスウェット生地、中面には防水フィルム、裏面には裏起毛やパイル織り、フリースを搭載します。
防水加工の施されたスノーボード用パーカーは、おしりが濡れるのを防ぎ、快適なスノーボーディングを約束します。
メリット
- 座っても水が染み込まない
- 多少の雪や雨でもからだが濡れない
デメリット
- タウン用パーカーよりも値段が高い
- タウン用パーカーよりもちょっと重い
- 生地にハリが出て、しなやかさが失われる
撥水とは?DWR加工って何?
撥水とは、生地の表面で水滴をはじかせ、水が表面に残らない加工のことです。
スノーボード用パーカーには、一般的にDWR加工(Durable Water Repellent・日本語では耐久撥水加工と訳される)が採用されています。
DWR加工によって生地の表面張力が下げられ、水をはじく性能がアップします。
撥水加工が施されたパーカーは、突然降ってきた小雪や小雨には対応できますが、それなりに強い雪や雨では染みて濡れてしまうことも。
また、バインディング装着時に雪の上に座った場合には、パーカーのスソが濡れてしまうのもあるあるです。
ちなみに、撥水加工は永遠に続くわけではなく、摩耗や汚れ、防虫剤などの化学物質によって、その効果が低下します。
水をはじかなくなった場合、洗濯後に市販の撥水スプレー(一般的には防水スプレーと呼ばれる)を使ってメンテナンスすることが効果的です。
DWRは汚れにも強い性質を持っています
メリット
- 軽量
- コストパフォーマンスが良い
- 着心地を損なわない
デメリット
- 座ると裾が濡れる
- 強い雨雪では効果が薄い
パーカーだけでは寒い?パーカーの保温性について
スノーボード用パーカーは暖かさを保つために、裏起毛を施したり、フリースを採用することが一般的です。
裏起毛やフリース素材は、体温の低下を防ぎ、風や寒さから身を守ります。
防水加工がなされたスノーボード用パーカーは、性能の高いものなら透湿性にもすぐれており、汗をかいたときに蒸れにくいのも魅力。
水だけでなく、風に対する性能も高まるので、ゲレンデで寒さを感じることが少なくなります。
寒いのに無理をしてパーカーを着た場合には体温が下がってしまい、身体パフォーマンスが落ちるため、上達を妨げるかもしれません。
パーカーだけでは真冬には寒くなるので、春先や早期オープンの秋シーズンに着用するのが良いでしょう
そのほかのスノーボード用パーカーの機能性
プルオーバー・ジップアップ・ハーフジップ
スノーボード用パーカーには、着る方法に応じて異なるタイプがあります。
プルオーバーはかぶって頭を通すだけで着用するもので、ジップアップにはファスナーが付いています。
ジップアップパーカーにも種類があり、首からスソまでファスナーがあるフルジップと、首から胸にかけた前面だけにファスナーがあるハーフジップがあります。
- プルオーバー: 暖かさはあるが、着脱が少し面倒。ストリート系ファッション
- フルジップ: 着脱がかんたん。スポーツ系ファッション
- ハーフジップ: プルオーバーとフルジップの中間。アウトドア・登山系ファッション
という特徴があります。
どれも一長一短あり、ファッション性も異なるので、好みや使用環境に合わせてチョイスしましょう。
ポケット
多くのスノーボード用パーカーにはカンガルーポケットがついています。
しかし、ふつうのカンガルーポケットの場合、貴重品や必需品が中に入っているときに落としてしまう心配も。
なので、ゲレンデで着用する場合には、ポケットにファスナーが付いているタイプのパーカーがおすすめです。
クルマのカギ、サイフ、スマホなどを安全に持ち歩くことができ、紛失の心配を軽減します。
また、ファスナーが付いていないように見えても、実はポケットの中に隠しポケットがついているモデルもあります。
さらに、便利なデザインとして、ポケットに開いたイヤホンの穴が備わっているパーカーも増えています。
ファスナーなしのポケットの場合には、パンツのポケットになんでも詰め込む必要があります
サムホール
スノーボード用パーカーには、袖口に親指を通す穴である『サムホール』が付いているタイプもあります。
サムホールに指を通してからグローブをすれば、袖がめくれないので雪が入りにくく、また、激しい動きにも対応できます。
パーカーやトレーナー、ウェアなどで、袖口にある指を通す穴を『フィンガーホール』と呼ぶメーカーやブランドもあります。
英語で親指はサム(Thumb)、人差し指・中指・薬指・小指はフィンガー(Finger)なので、スノーボード用アイテムで多く採用されている指穴は『サムホール(Thumb Hole)』です。
フードとドローコード
スノーボード用パーカーはフードが大きめにデザインされており、ゴーグルやニットビーニーをかぶってもパツパツになりません。
フードにはドローコード(ひも)が付いており、滑走時に邪魔にならないように調整ができます。
ワキのベンチレーション
一部のスノーボード用パーカーには、ワキにファスナー式のベンチレーション(通気機能)が採用されています。
ベンチレーションを開けると通気性が良くなるので、汗によるムレを軽減し、体温の調整がしやすくなります。
ゲーター付きパンツやビブパンツとの組み合わせ
スノーボード用パーカーはスソから雪が入ってくる可能性があるので、ウエストゲーター付きパンツかビブパンツ(胸までおおうオーバーオール型パンツ)と組み合わせて着用することがベター。
特におすすめは、近年人気が高まり、定番アイテムとなったビブパンツ。
スノーボード用パーカーにビブパンツの組み合わせなら、激しいライディングでも自分の思いどおりにからだを動かせます。
ビブパンツはポケットが多いので、貴重品もしっかり収納できます。
スノーボード用パーカーのファッション性
長さに注意する
パーカーの長さは非常に重要な要素。
ウエストからの雪の侵入や、大きなアクションで動くことを考えると、おしりをすっぽりと隠す長さがベストです。
寒くてパーカーの上にジャケットを重ね着する場合も、あえてスソを出すのがおしゃれ。
長すぎると動きづらくなるので、身長や好みに合わせてチョイスしましょう。
大きめにする場合
ビッグサイズやバギータイプといったオーバーサイズのスノーボード用パーカーは、ファッション性が高く、とくにストリート系や3S系(スノーボード・スケートボード・サーフィン)では定番です。
パーカーの下に暖かいインナーを着込めるので、実はそんなに寒くない、という声も。
細めにする場合
スリムでタイトなスノーボード用パーカーは、からだにピッタリとフィットし、スッキリとしたシルエット。
激しいアクションでもパフォーマンスを損なわないので、パークやフリーランでも活躍します。
ミドルレイヤーとしてジャケットを重ね着することもできるので、変わりやすい山の天気に対応しやすいアイテムと言えます。
パーカー・フーディ・フーデッドの違いって何?
スノーボード用パーカーを探している場合、パーカー、パーカ、フーディ、フーデッドなど、メーカーやブランドによって呼び方がマチマチのため、戸惑うことがあるかもしれません。
日本では、通常、スウェット生地のフード付きトップスを『パーカー』と呼びますが、英語圏では『パーカー』と言えば、フード付きのアウターのこと。
一方、『フーディ』は、カジュアルなスウェット生地のトップスにフードが付いているアイテムを指すことが一般的です。
- パーカー(Parka): フードが付いた防寒用のアウター
- パーカ(Parka): パーカーと同じ。英語では語尾を伸ばさないことが多い
- フーディ(Hoodie・Hoody): フードが付いたトップスやアウターのこと
- フーデッド(Hooded): 『フードが付いた』という意味の形容詞。フーデッドコート、フーデッドジャケット、フーデッドスウェットなど、さまざまなトップスやアウターに使われる
- フーデッドパーカー(Hooded Parka): フード付きのパーカー。トップスであったりアウターであったりする
スノーボードのギアは欧米でムーブメントが起きることが多いので、『フーディ』と呼ばれるアイテムが多いようです
スノーボード用パーカーのおすすめ7選
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4位 野沢温泉スキー場 17,800円~22,300円
5位 カムイみさかスキー場 5,300円~7,600円
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まとめ
今回は防水機能の高いスノーボード専用のパーカーを紹介しました。
防水でなく撥水のパーカーは多くありますが、表面に水を弾く加工をしてあるだけなので、その違いを把握してパーカー選びをしてください。
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